「世界基準の選手を育てる」MSA平川正城代表インタビュー

トータルアップをチーム導入いただいている、平川正城(ひらかわ まさき)氏が代表を務める「MASAKI SPORTS ACADEMY」さんのインタビュー記事が、大手Jrサッカーサイトである「ジュニアサッカーNEWS」で掲載されました。

管理栄養士も専属でつけ「食育」にもこだわるMSA代表平川さんの育成方法、子供たちの進路など盛りだくさんの内容です。

【MSA代表 平川正城氏 略歴】

神奈川県出身。清水商業高校(現清水桜ヶ丘)、湘南ベルマーレ、ザスパクサツ群馬などJリーグ数クラブでの選手歴を経て、指導者の道を歩む。

JFLこころのプロジェクト「夢先生」、スペインサッカーライセンス「モニトール」取得指導者。

2013年よりMASAKI SPORTS ACADEMY代表としてスクール生をJ下部組織・地域の強豪チーム・JFAアカデミー等へ輩出している。

MSA平川正城代表インタビュー

参照元:ジュニアサッカーニュース(意識と能力の高い選手・保護者はどんなことに気を付ける? 世界基準の選手を育てるMSA・平川代表インタビュー)

インタビュアー:Maki Mizushita
JUNIOR SOCCER NEWS 統括編集長/事業戦略部

1974年生まれ。群馬県出身、東京都在住。フリーライターとして地方紙、店舗カタログ、webサイト作成、イベント取材などに携わる。2015年3月からジュニアサッカーNEWSライター、2017年4月から編集長、2019年4月から統括編集長/事業戦略部。ジュニアサッカー応援歴14年(現役続行中)。

Mizushita
世界に通用するサッカー選手を育てるために、どんな指導をしていますか?
hirakawa
僕たちが一番大事にしていることは「今やれることを、今やれるときに」ということです。

日本のジュニアサッカー選手は、サッカーの動きには強いけれども、逆に言うとサッカーの動きにしか強くない選手が多い。海外ではさまざまなスポーツをおこなうことが文化としてあるので、実際にプレーをするとサッカー以外の動きにも強く、様々な動きに対応出来る選手がたくさんいます。

体のベースは成長期に作られます。「遺伝」という言葉であきらめてしまう人が多いように見受けますが、僕は遺伝というものはあまり影響しないものだと思います。身体の力、神経細胞の発達というのは育てることができるものです。

ただし、それには時期があります。身体が育ちきってからどうこうしようとしてもどうなるものでもない。僕たちはさまざまなスポーツの動きを取り入れて、世界に通用するフィジカルを作ろうとしています。まさに成長期の今、子どもたちに何をしてあげられるか。それが将来的に子どもたちの運動能力、スポーツスキルを決めるのではないかと思っています。

海外遠征は「衝撃に打ちのめされる体験」のため

Mizushita
海外遠征も毎年のようにおこなっていますよね。海外遠征を行うチームやスクールはたくさんあると思いますが、MSAでの海外遠征はどのような位置づけなんですか?
hirakawa
海外遠征は、記念や楽しみのためではありません。海外のフィジカル、サッカーセンスの高い子たちと真剣に試合をすることによって、ある意味、子ども達にショックを受けてほしいんです。

海外の強豪チームと試合をする。もちろん勝ったり、負けたり、あいつにはかなわない、と衝撃を受ける。その衝撃こそが子どもを伸ばします。帰国すると、今度は今の自分に何が足りないのか、何ができるのか、どうしたら通用するのか本気で子どもたちが考え始めます。

当スクールへ通ってきている子は取り組む姿勢ができている子がもともと多いのですが、帰国するとさらにその姿勢が強化されます。本気になれる環境を作るのが海外遠征の効果だと思っているし、海外遠征に参加したからサッカーが上手くなるわけではありません。本当に大事なのは海外遠征を経験した後の過ごし方なんです。

海外遠征で世界大会にチャレンジできるのは、セレクションで選ばれた選手だけ。そんな「本気のくやしさ」を味わって成長した選手も、今では全国で約400名を超えました。

進路を決めるのは本人です

Mizushita
MSAを卒業した選手はどんな進路に進んでいますか?
hirakawa
J下部組織に進む子、地域の強豪チームに進む子、中にはJFAアカデミーに進む子もいます。若いうちから海外サッカーにチャレンジする子もいます。

高校やクラブチームの関係者などから、スクールに所属している選手に対してのお問い合わせをいただくこともあるため、対象学年の選手には中学校や高校での、クラブチームや高体連情報の紹介などをすることもありますが、もちろん本人の希望がなければ練習会に無理に参加させたりすることはありません。

海外クラブでの留学や練習参加を望む選手がいれば、その選手が海外クラブに挑戦するサポートなど、海外クラブへのマネジメントも行っています。

あくまで進路を選ぶのは選手である本人です。僕たちの役目は、よりよい形で上につなげることです。上にチャレンジできる環境と身体を作り、子どもたちの望む道へ進めるようにする。それが自分達の役目だと思っています。

Mizushita
意識の高い選手の親御さんは、やっぱり意識が高いのでしょうか?
hirakawa
そうですね。親御さん向けのセミナーへの参加率も高いですし、スクールなどのトレーニング風景をビデオで撮影している方もいたりなど、親御さんの意識も高いですね。でも、最初から親御さんも意識が高かった方ばかりでもありません。

MSAに入ってから、サッカー以外の指導や様々な体験を出来る環境を選手と同じように親御さんにも参加していただいています。そして、実際に感じてもらう。その中で選手と一緒に成長してくださってるのを感じます。

また食事や栄養などはMASAKI SPORTS ACADEMYに管理栄養士がいますので、栄養に関するセミナーなども保護者向けに行います。身体を作るにはトレーニングも食事も大事、ということをしっかり伝えています。

僕たちが選手である子ども達の面倒をみられるのは、長くても1日2時間〜3時間ほどですから、残りの時間を一緒にいる保護者である、ご家族の方も意識が高くなるというのは選手たちにとって大事なことです。ですので、僕たちは保護者の方への知識のサポートなども積極的に行わせていただいています。

日本と欧米の「食に対する意識」の違い

Mizushita
日本と欧米の選手たちの「食」に関する意識はどんなところが違いますか?
hirakawa
欧米の選手たちは、自分たちの通常の食生活において『食事では栄養が足りていない』ということを知っています。食事では足りない栄養素を、目的のためにサプリメントで摂るのがもはや当たり前です。

日本の食事は、欧米の食事に比べると多様性もあり、栄養も摂れていると考えられがちです。だからこそ、『食事では足りない』という意識が少ない。栄養素の数としては足りているのかもしれませんが、圧倒的に食事のパワーが足りていないと思います。品数等を取っている分、日本のほうがむしろ『足りていない』という意識がないのではないかと思っています。

サプリメントはもともと、足りない栄養素を補うために摂取するものです。それは子どもだからとか大人だからとかスポーツをしている・していないには関係ありません。お母さんたちだったら美容のため、お父さんたちだったらダイエットのためなど、いろいろな目的に応じて選ぶものです。

スポーツをしている子どもも同じことです。足りない栄養素を補う。そのために、MSAではトータルアップというサプリメントを子どもたちに飲んでもらっています。

Mizushita
トータルアップは添加物等を使っていない分、子どもにとっては苦かったり飲みにくかったりということもあるのではないですか?
hirakawa
むしろ逆ですね。子どもたちは単純なので、この苦さが信頼できるという感じを受けてます(笑)。保護者にも子どもたちにも好評ですよ。

サプリメントも色々ありますが、親御さんの気持ちを考えると飲みやすさよりも、そのものの良さを優先したいですし。

トータルアップを飲むようになってから、食事の大切さを理解して好き嫌いが直ったりする選手もいました。身長が急に伸びてきたりするとさらに食事や睡眠に対する意識が高くなる選手もいますね。

MSAの子たちは夢に対するこだわりがあります。練習も栄養も、自分の夢のために必要なものは迷わず取り入れます。目的がはっきりしているサプリメントは非常に良いと思います。

Mizushita
どんな選手が飲んでいますか?
hirakawa
将来プロサッカー選手になりたい、海外に挑戦したいという選手ですね。今しかない成長期に、どれだけ栄養を蓄えられるかが勝負!ということを理解している選手たちが一生懸命飲んでいます。

もちろんご両親も積極的に応援してくれています。大人になってからでは間に合いませんからね。