昔から「寝る子は育つ」という言葉をよく聞きますよね。
最近ではこの言葉を受け、「昼寝をする子は身長が伸びやすくなる」という噂がまことしやかに囁かれています。
しかし、この噂は本当に真実なのでしょうか?
今回は昼寝と身長の関係や、その効果について紹介していきます。
昼寝と身長の関係とは
身長の伸びは、睡眠時に多く分泌され骨や筋肉を育てる「成長ホルモン」と深く関係しています。
しかし15分〜30分程度の昼寝では、成長ホルモンの分泌を増やす効果は期待できません。
成長ホルモンを分泌するためには2時間以上の睡眠が必要になりますが、それほどの長い睡眠を昼にとってしまうと夜間の睡眠の質の低下につながってしまいます。
スペインやポルトガルでは午後の1時頃から2時間程度の睡眠を取る「シエスタ」という習慣がありますが、夜間の睡眠による成長ホルモン分泌量はその分低下すると考えられるため、昼寝により身長が伸びるという可能性は低いという意見が一般的です。
ただ昼過ぎに適度な仮眠を行うことは、夜の睡眠の質を高める効果があるとも言われているため、昼寝を行うことで夜の睡眠時に成長ホルモンの分泌を促す効果は期待できるかもしれません。
また昼寝には脳の疲れを取って働きを高める効果があるため、脳の健康維持には非常に大きな効果があります。
どうすればいいの?気をつけたい昼寝の取り方
夜の睡眠の質を高めると言われる昼過ぎの仮眠ですが、長すぎる仮眠はかえって体や脳を疲れさせてしまったり夜間の睡眠の妨げになってしまうため注意が必要です。
昼寝の時間としては、午後1時から3時の間に15〜30分程度の仮眠を取ることが理想的だとされています。
お子様の身長を伸ばしたい場合にも、この時間帯に気をつけて仮眠を取り入れさせると良いでしょう。
昼寝を取り入れながら夜間の睡眠の質を高めよう
やはり身長を伸ばすためには、基本となる「夜間の睡眠の質」を向上させることが重要なポイントになります。
そのため30分以内の昼寝を子供の生活に取り入れるのも非常にオススメです。
睡眠の質を上げるためには、就寝前に安眠効果があるとされる「牛乳」を温めて飲んだり、日中に適度な運動をすること・睡眠の妨げになるテレビやスマホなどの光は、寝る前にはなるべく見ないようにするなどの工夫を行っていくと良いですね。
また日中には10分でも太陽光を浴びることで、体内のリズムをリセットする効果が期待できます。
子供の成長のためにも外でしっかり遊び、しっかり眠ることが大切です。
普段からお子様が夜更かし気味の場合、身長の伸びにも影響を与えかねませんので、お父さんやお母さんで調整してあげてくださいね。