お子様の身長を高める要因はカルシウムだけではありません。
確かに身長を伸ばすためにはカルシウムの摂取が大切ですが、その吸収率を高めていくことも同じ位重要です。
今回はカルシウムの吸収を高めるために必要なポイントや栄養素についてご紹介します。
カルシウムの吸収率が変わる要因
カルシウムの吸収率を変える要因としては「年齢」「一緒に摂る栄養素」の2つが挙げられます。
年齢
カルシウムの吸収率が最も高い幼児は、摂取したカルシウムの約75%が吸収されるといわれています。
その後10代〜成長期にかけては約30%〜約40%、20代〜30代が約30%、40代〜50代が約20%となり、60代の方になると全体の約10%しか吸収できなくなってしまいます。
そのため、仮に同量のカルシウムを摂取した場合でも、幼児期のほうが吸収率は高いのです。
一緒に摂る栄養素
カルシウムの吸収率を高めるためには、他の栄養素と一緒に摂ることも大切です。
幼児期を過ぎるとカルシウムを吸収しづらくなるため、カルシウムの吸収を助ける栄養素をいかに一緒に摂取するかが重要になります。
カルシウムの吸収率を高める栄養素とは?
ビタミンD
ビタミンDを摂取することで、小腸でのカルシウムの吸収を促進させてくれます。
さらに、ビタミンDはカルシウムの成分を骨まで届ける働きを持っているのです。
また、ビタミンDが含まれている食材は、卵や魚介類やキノコ類などですが、ヒトは日光に当たることで体内生成することができます。
ビタミンDを摂取するためにも食材選びを意識するだけでなく、定期的にお子様と外出をしてみてはいかがでしょうか。
マグネシウム
マグネシウムは、体の中のカルシウムの分量を調節する役割を持っています。
例えば、マグネシウムが不足してしまうと歯や骨などに含まれているマグネシウムを使うことになり、その際に一緒にマグネシウムの3倍にもなるカルシウム量が放出されてしまうのです。
一方、マグネシウムを摂りすぎてしまうと、今度はカルシウムの吸収量を下げてしまう恐れがあります。
このことからマグネシウムに存分に働いてもらうためには、マグネシウムの摂取量を正しく理解しておくことが大切です。
配分はカルシウム:マグネシウムの比率が2:1~3:1であることが理想です。
マグネシウムを摂取するためには納豆や豆腐などの大豆製品や、アーモンド・ピーナッツなどを食べるようにしましょう。
カルシウムは、それ単体で摂取するのではなく、ビタミンDやマグネシウムのような成分と一緒に摂取することで効果が大きくなります。
カルシウムの吸収率を高めるために、ぜひ食事に取り入れてみてくださいね。