子どもの身長を伸ばすために欠かせないのが睡眠です。
というのも深い睡眠は、十分な成長ホルモンの分泌につながるからです。
今回は子どもが深い睡眠をとることができるように、親ができることをご紹介します。
深い睡眠が身長促進につながるメカニズム
成長ホルモンは最も深い眠りの間に多く分泌されます。
このため子どもに深く眠ってもらえるような環境づくりを心がけていくことで、成長の促進が期待できます。
そこで注目すべきは、メラトニンというホルモンです。
メラトニンが充分に分泌されるとスムーズな入眠が期待できるのです。
それだけでなく、このメラトニンは「性成熟を抑える」という働きもあります。
個人差はありますが、一般的に「思春期が遅い子どもは身長を伸ばす」と考えられているため、メラトニンの作用により性成熟が抑えられることは、身長を伸ばすうえでも効果的だと考えられているのです。
深い睡眠を取ってもらうために親ができる4つのこと
スマートフォンや携帯電話を近くに置かせない
スマートフォンや携帯電話の液晶画面はブルーライトを発生させているものが多いですが、これが睡眠の妨げになる恐れがあります。
この光によってメラトニンの分泌を抑えてしまうため、性成熟を早めてしまうことにつながり、結果的に身長が伸びなくなってしまう可能性もあるのです。
寝る直前に食事をさせない
食べ物が胃などの消化器官で残っている場合は眠りが浅くなってしまう傾向があります。
夕食は就寝時の2時間前ほどで済ませるなど、なるべく早めに夕食を済ませて就寝に備えることが子どもの深い眠りにつながっていきます。
入眠前は照明を暗くする
睡眠を深くするためには、自律神経の中でも「副交感神経」を「交感神経」よりも優位な状態にしておく必要があります。
部屋を暗くしたりヒーリング系の音楽を聴くなどして、子どもの体と心を休ませてから眠りにつかせることによって、深い睡眠を得やすくなります。
カフェインを含む飲料を摂らせないように心がける
「就寝前にコーヒーを飲むと眠りが浅くなる」という話を聞いたことがある方もいらっしゃることでしょう。
これはコーヒーの中に含まれているカフェインが原因とされています。
ただし、カフェインはコーヒー以外にも紅茶や緑茶・ウーロン茶・ココア・ほうじ茶などにも含まれています。
眠る前は子どもにホットミルクや温かいノンカフェイン飲料を飲ませるようにしてください。
子どもの身長を伸ばすためには、親が身長を伸ばしやすい環境を作ってあげることが大切です。
今回ご紹介したポイントを参考に、ぜひお子さんに行なってあげてくださいね。