今回のテーマは、そういったアスリートに届けたい「強い骨を作るための時期と食事方法」についてお伝えします。
まだ大丈夫って思ってない? 今が成長のベストタイミング!!
骨粗鬆症財団のHPより、骨量がもっとも増えるのは思春期の前半から中期にかけてで、女性で11から15歳、男性 で13から17歳といわれています。 これは骨の形成には女性ホルモンと男性ホルモンが深く関係しているためです。
そして、骨量が最大に達するのは女性が18歳くらい、男性が18から20歳くらいといわれています。そうなると時間が結構限られていると思いませんか?
この時期に骨を強くする栄養素をとることだけでなく、規則正しい生活、睡眠など習慣を作っていくことも非常に大事です。その習慣化が身体をいい状態に持っていってくれるため、成長にもプラスな作用をもたらしてくれること間違いなしです。
骨を丈夫にする栄養素
では骨に関わる栄養素を見ていきましょう。積極的に摂りたい栄養素は下記になります。
骨の材料になるカルシウム。このカルシウムは足りている年代がないと言われるほど全ての年代で不足傾向です。日頃から充分にとっておきましょう。
食材:小魚、海藻類、野菜、大豆製品、乳製品など
カルシウムとともに骨を形成する成分で、カルシウムの働きを調整します。どうしても骨=カルシウムといったイメージが多いと思いますが、栄養素もチームで働いていくってわけですね。
食材:大豆製品、種実類、海藻類
ここも見落としがちの栄養素。このビタミンDがあることで、カルシウムの吸収を助けます。食品からも取れますが、日光を浴びることによって体内で合成できます。室内競技をされている選手はより意識したい栄養素になりますね。またこのビタミンDは、免疫力や骨格筋の強化にも関わってきますので、ぜひアスリートとして積極的にとっていきたい栄養素ですよね。
食材:魚介類、きのこ類
骨の約7割がたんぱく質なのに対して、3割がコラーゲン=元をたどるとたんぱく質になります。しっかりたんぱく質は骨の成長のためにとっていきたいです。またたんぱく質を意識するとカルシウムなどの栄養素も一緒に摂ることができるので、嬉しいですよね。
食材:肉、魚・魚介類、卵、大豆製品、乳製品
摂りすぎ注意!の栄養素
とりすぎるとカルシウムの吸収を阻害します。
食品:普段加工食品をよく食べている方はとりすぎている可能性があります。加工品ばかりにならないように意識したところです。
塩分をとりすぎるとカルシウムの利用が悪くなります。濃い味付けに注意していきましょう!