中学受験、高校受験を控える子どもには「部活は控えめに受験だけに集中してほしい」と考える母親も多いでしょう。
しかし、運動こそが勉強の効率を上げるために必要なことであり、文武両道は実は理にかなっています。
そこで今回は受験生に運動がおすすめな理由を紹介します。
運動が脳に与える影響
長時間座りっぱなしで受験勉強をしていると、脳が疲れてきて頭が働かなくなっていきます。
これは脳の同じ部分を長時間使い続けたことによって起こります。
そこに運動をすることで、脳の別の部分に刺激が与えられ脳が動き出します。
脳が動き出すと、血行が良くなり記憶力と集中力が高まります。
運動はストレス解消、息抜きにもなります。
また、運動で脳に刺激を与えることで、長く記憶する「長期記憶」を増やすこともできます。
これは、運動が脳の奥にある海馬を活性化させるからです。
勉強と運動とのタイミングを以下で紹介します。
勉強の前に運動をすると
ランニングなどの激しい運動は疲れを引き起こします。
そのため、勉強の前には10分程度のウォーキングなど、軽めの運動がおすすめです。
脳からドーパミンが分泌され、海馬からシータ波が発生し、脳の血流が増えます。
そして、集中力や記憶力、思考力など勉強に必要なことが高まります。
学校から家までの帰り道に10分以上歩く人は、帰ってすぐ勉強にとり組むと効率的に学習できます。
運動しながら勉強すると
世界で活躍する経営者達も、歩きながらの打ちあわせを行っているという話は有名です。
これは、歩くことで血行が良くなり脳が刺激されアイディアが出やすくなるためです。
暗記をする時にも、体を動かしながら行うと脳に入りやすくなると言われています。
これは、記憶力を良くする部分に海馬があり、動くことにより海馬の特定箇所が刺激されるからです。
また、長時間勉強して脳が働かなくなった時は、脳の血流が滞っています。
眠気を感じた時も同じです。この時は脳の血流を上げる逆立ちが有効です。
イスにお腹を乗せ、頭を心臓よりしたになるように垂らすことも同じ効果があります。
20秒間呼吸しながら続けると、脳に血流が流れるため頭がすっきりします。
勉強後に運動すると
勉強することによって当然脳は疲労します。そこで勉強が一段落した後に運動をすると勉強とは別の部分の脳が活性化します。
この間に勉強で使った脳を休ませることができるのです。
文武両道を実現している人は勉強と運動の脳、全脳を使っているのです。
これらのことからも受験生には運動が必要とも言えるでしょう。
成績を上げるためには勉強はもちろん大切ですが、程良く体を動かすことも大切なのです。
あまりプレッシャーをかけすぎないように、一緒にウォーキングに取り組むぐらいの気持ちで見守ってあげましょう。