ジュニアアスリートのうちから身に着けたい「食選力」

こんにちは。管理栄養士の佐藤彩香です。
私たちは、生きていくために食事をしていきます。1日3回の食事とすると年間だと1000回以上の食事をすることになります。食事は常に選択の連続なのです。

目の前にご飯とお菓子があったらどっちを食べるのかなど自分で選択をして食べていくことになります。その選択が、何も考えずにただ食べたいものだけを食べる選択するのと、自分で考えて選択するのでは大きく違うと思いませんか?

年間だと1000回を超える選択ですので、塵も積もれば山となると同じように大きな差となります。そうなると自分で食事を選ぶことのできる力はとても大切です。

今回はジュニアアスリートに身に着けてほしい「食事を選ぶ力=食選力」をご紹介します。

子供の頃の食習慣が大人になってからも大きく影響する

内閣府より「子どもの頃に身に付いた食習慣を大人になって改めることは困難である」という文面や記載があります。

また、子どものうちに健全な食生活を確立することは、成長段階にある子どもが、必要な栄養を摂取し健やかな体を作り、生涯にわたって健全な心身を培い、豊かな人間性をはぐくんでいく基礎となる。とも書かれており、ジュニアアスリートに対しても早い段階から運動時の栄養補給や体づくりのための食事などについて教育する必要性が広く認識されているのです。

ではどんな意識をしたらいいのでしょうか!?

まずアスリートの食事の基本型を知る

アスリートの「食事の基本型」とは食事の形が「主食、主菜、副菜、果物、牛乳・乳製品」が揃った献立です。

主食:ごはん、パン、麺類などで、主に身体を動かすエネルギー源となる
主菜:肉、魚、卵、大豆・大豆製品などで、筋肉や骨などを作るために必要なたんぱく質
副菜:野菜、きのこ、海藻などを主材料としたおかずで、身体の調子を整えるために必要なビタミンやミネラル、食物繊維など
果物:糖質、食物繊維、ビタミン、ミネラルなどを撮る
牛乳:乳製品:カルシウムやタンパク質などを撮る
となり、まずは、これらを揃えてしっかり理解してもらうことが大事です。

子供にも考え準備してもらう

上記を全て親御さんが準備するとなると大変です。そこでしっかり子供たちにも考えてもらえたらと思います。

例えば、親御さんが、ご飯とみそ汁と卵焼きを作ってくださったとします。そうしたら何が足りないのかを会話しながら見つけていくことが大事です。

ここには果物と乳製品が入るとベストですよね。そこで、冷凍の果物(最近では、いちごやマンゴーなど様々なものがあります)を冷凍庫より出してもよし、バナナやみかんなどぱっと食べることのできるものをストックしていてもいいかと思います。

牛乳やヨーグルトやチーズなどは冷蔵庫にストックしておいて、子供たちに準備させてもよいですね。このようなイメージで、何が揃っていて、何を自分で用意できるのかを考えていくことがジュニアアスリートには必要かと思います。

ストック商品を充実させる

全てを親御さんが準備するのは大変ですので、上記のように子供が選べるようなストックを準備しておくと、親御さんの負担も軽減できるかと思います。果物や乳製品はイメージがついたかと思いますが、その他もぜひ下記のものをうまく使用してみてください。

主食を補う
納豆、卵、豆腐、鮭フレーク、鯖やサンマなどの缶詰、焼き鳥の缶詰、しらす、魚肉ソーセージなど

副菜を補う
めかぶ、もずく、プチトマト、干物(わかめやひじき)、冷凍野菜など

ぜひこの辺りをストックして、お子様と一緒に取り組んでみてください。
ジュニアアスリートの習慣は大人になるうえで大きな影響を与えます。食習慣は生活に密接に関わり過ぎているため、変化をさせることが非常に難しいです。ぜひ子供の頃の食事の時間を大事にしてもらえると嬉しく思います。

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