今回は特別編ということで、日頃からアスリートのサポートしている私の感じているトップアスリートと食事の関係性をお伝えします。
現在私がみている競技としては、サッカー、陸上競技、トライアスロンが多いのですが、他にも競泳や野球やラグビーやバレエなど様々な競技と関わってきました。
その中にはオリンピックに出場した選手もいます。その選手たちがどんな食事をしていたのか、そしてどう食事と向き合ってきたのかを第三者の目線でお伝えします。
やっぱり食べる選手は強い
これは結論です。やはりどんな状況に置かれても強い選手は食べています。
レベルが上がれば自分は住んでいる地域を離れて日本全国や海外に目を向けていきますね。そうなった時に好き嫌いなんてしていられないし、どんな環境でもしっかり食べられている選手が多いように感じます。そのためにはジュニアの時期から様々な食材を食べるトレーニングをしておけるといいですね。
さらに、頻回食が多い!
強い選手は1日に3食プラス補食の意識を非常に高く持っています。運動前や運動後はもちろん、昼から夜までの時間が空くようであれば、合間におにぎりや焼き芋などの炭水化物や、ヨーグルトやチーズなどたんぱく質をこまめに摂っています。
常に栄養を摂って、リカバリーをするということがしっかり行動で現れていますね。
セルフチェックを必ず行う
例えば、便のチェック。いつもより硬い、柔らかいをしっかり把握します。尿の色もいつもより濃いのか薄いのかを把握します。身体から出るものは、自分の身体の状態を表すサインです。そのサインを見逃してはいけません。
例えば、便の調子が悪かったら、「最近発酵食品食べていないなー」「最近お肉ばかりで野菜などを食べられていないなー」と振り返っていきましょう。ただここで注意したいのは、知識がないと、対策を考えられないこと。
いつもと違う!となった時に「これが原因かな?」と振り返るには多少に知識を持ち合わせておくことが大事になります。そのためにこういったコラムを読みながら少しずつでいいので意識をつけていきましよう。トップアスリートは知識を入れることにも貪欲です。
全てが自己責任であることを知っている
トップアスリートは自分の選択に責任を持って行動します。それを食事に当てはめた時、
「よくわかんないけど、これは〇〇さんが食べていたから食べている。」
「〇〇さんに言われたから食べなきゃ」など言いません。
最初はこの入りでもいいですが、良いか悪いかは自分の身体をしっかり観察して、よかったものを納得して続け、合わなかったものはやめるという選択ができます。これは自分の身体やプレーは、最終的に自分次第であるということを認識しているからですね。食事も自分の身体に必要だと知って、納得して取り組んでいる選手が多いです。
メリハリがしっかりしている(切り替えが早い)
トップアスリートが毎食100点満点の食事をしているかというと、そうでもありません。
たまには甘いものや油っぽいものも食べます。ただ次の食事に、前の食事で足りないものを補ったり、食べ過ぎたら減らしたりなどの取り組みがしっかりしているのです。このメリハリ(切り替え)が上手いため、1日や1週間単位で食事の様子をみた時に、しっかりバランスがとれている傾向があります。
なぜやるのかが明確
最後はここにつきますね。
今の自分の競技においての課題と食事をしっかりリンクさせて。食べ続けていくのがうまいです。ただバランスの良い食事をするというだけでは、なかなか続きにくいと思います。
【当たり負けしないように身体を大きくする必要性がある⇨身体を大きくするトレーニングを増やす⇨食事を3食と補食でしっかり確保する】
【疲れると食欲がなくなる⇨食べることができないと体重が減ってしまう⇨何だったら食べられるのかを考えて、練習の時から食べることに挑戦してみる】
などです。
課題と食事をリンクさせることが食事を継続していくために大事ですので、【なぜ】取り組むのかを考えていきましょう。